思いっきりプレーをしたくても身体に痛みがあると、思うようにプレーができなくなってしまいます。どんなに野球のパフォーマンスが高くても痛みによって思ったようにプレーができなければ、試合で結果を出せなくなってしまいます。加えて、痛みを庇いながらプレーを続けると、他の箇所にも痛みが出てきてしまいます。学生野球では2年半という限られた期間かつ過激なレギュラー争いなどで選手たちは怪我自体を隠しがちです。そのため野球部の監督やコーチなどの大人が怪我やケアの知識持って選手たちを守る必要があります。今回はケアと野球部の選手たち自身で行えるセルフケアについてお伝えしていきます。
ケアとは?
ケアとはストレッチや手技を用いて、身体の調子を整える事です。痛みを取り除いたり、身体の状態を良くするために行います。
私、畝本は”柔道整復師”という国家資格の保有者です。医学的な知見からケアを行い、痛みを取り除くためのケアを行うことが可能です。どんなにパフォーマンスを上げるためのトレーニングを行おうとしても、痛みがあればトレーニングが行うことが困難であったり、そもそも野球のプレーをすることができないこともありますよね。ケアを行う事で痛みを取り除き、痛みによってできなかった動きやセーブしていた力を発揮できるようにしていきます。
野球指導者が理解すべき
セルフケアとは?
こうした柔道整復師やトレーナーがおこなうケアは以上に大事なものがあります。それはセルフケアです。
野球部などの部活動では毎回の練習にトレーナーや柔道整復師がいるわけではありません。そのため日頃から自分自身で行うセルフケアが重要となります。また日常的にセルフケアを行う事で、自分のその日の身体の状態を把握し、それをもとに今の身体に必要なケアを選択できるようになります。野球部の選手たちが自分自身の身体と向き合う力を伸ばすことができるのです。
セルフケアをすることで怪我をしにくくより野球のパフォーマンスを出せる状態を自ら作る事も必要です。野球指導者としてはこのセルフケアの重要性を野球部の選手たちに理解してもらい日頃から実践してもらうことが野球部の怪我を減らす大きな要因となります。
皆さんもご理解していると思いますが、指導者は選手と24時間一緒にいられるわけではありません。野球部の選手たちが怪我をせずに成長するためには野球部の指導者である皆さんがセルフケアの重要性を理解し、野球部の選手たちに伝えなければいけないのです。
野球指導者が知るべき
ストレッチ5選
セルフケアの中でも特に、日頃から取り入れやすいものがストレッチです。ストレッチを指導する上での鉄則と野球に必要なストレッチ5種目お伝えしていきます。
ポイント
- 呼吸を止めない
- 力加減は痛過ぎず、気持ち良い程度
- 反動をつけずじわ〜っと伸ばす
- 1種目20秒以上を目安に行う
野球指導者が知るべきセルフケア①
お尻
股関節の動きに関わり、腰痛の改善や下半身の血流も良くします。
方法
- 体育座りから外くるぶしを逆の膝の上に乗せる。
- 胸を脛に近づけお尻を伸ばす。
- 2で伸ばした後、膝を立てている側に倒して膝を抱え、お尻の外側を伸ばす。
野球指導者が知るべきセルフケア②
もも前
股関節の動きに関わり、腰痛の改善、プレーでの股関節の力を伝えやすくします。
方法
- 横向きで下の足を前に出す。
- 上の足の足首を持ち、後ろ下方向に引く
- 腰が反らないようにお腹に力を入れて伸ばす。
野球指導者が知るべきセルフケア③
ふくらはぎ
ふくらはぎは野球でも疲れやすすく、第二の心臓と呼ばれるほど血流に大きく関わる大事な部位です。
方法
- 腕立ての姿勢からお尻を持ち上げる。
- かかとが浮かないように片足を逆足のかかとに乗せる。
- かかとを押さえた位置でふくらはぎを伸ばす。
野球指導者が知るべきセルフケア④
胸
胸のしなり作りに関わり、肩の痛みの軽減にも重要です
方法
- 四つ這いになり片手を真横に大きく出す。
- 肩を地面に近づける。
- 目線は肘を曲げている側に向けて伸ばす。
野球指導者が知るべきセルフケア⑤
背中
胸のしなり作りに関わり、腕の上げやすさにも関わります。
方法
- 四つ這いになり両手を大きく前に出す。
- 胸を地面に近づけて背中を伸ばす
- 2の後両手を重ねて身体を横に捻り、側面も伸ばす。
最後に
今回はケアと自分で行えるストレッチについてお伝えしてきました。思いっきり野球ができてベストパフォーマンスを出せるように、そもそもの痛みを取り除き、痛みが出ないための身体作りをしていきましょう。
また今回は、自分で行えるセルフケアとしてストレッチを5種目お伝えしました。しかし、他にも野球に必要な重要なセルフケア・ストレッチの方法がたくさんあります。もっと知りたい方は公式LINEにて、『セルフケア』とメッセージして下さい。
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