トレーニングアイテムを購入して”野球部でのトレーニングに役立てよう!”と思っていても、有効な使い方がわからずに使えずじまい。このような経験を多くの方がしているのではないでしょうか?メディシンボールは安価で多くの野球部が購入していますが、投げるや持って走るなどでしか利用されていないように感じます。使い方次第ではさまざま練習メニューがあり、野球部の選手たちの成長に大きく貢献してくれます。
今回はトレーニングアイテムの中でも野球部での使用率が高いメディシンボールについて言及し、野球指導者が知っておきたいメディシンボールを使った筋トレ3選をお伝えしていきます。メディシンボールは安価なもので2000円程度で購入が可能なアイテムです。また使い方次第では運動強度の高い野球のパフォーマンスを上げるためのさまざまなトレーニングが可能です。ぜひみなさんの野球部でもメディシンボールをトレーニングを取り入れてみてくださいね。
メディシンボールの特徴
メディシンボールの特徴は丸い形で持ちやすく、そして重みがあるということです。この形状の特徴を最大限生かす事で、野球選手にとって効果的な筋トレを行うことができます。例えば、抱え込むように持てばその重さで負荷をかけて筋トレを行うができます。また投げると爆発的な力を出すような筋トレも行う事ができます。特に爆発的な力を出す筋トレは野球選手にとって、とても重要です。野球の競技特性上、とても大きな力を一瞬で出す、打つ、投げるといった動作が基本となります。ボディビルのように見た目で競い、マラソンのように長時間持続的に力を出すわけではありません。野球はプレーが一回一回途切れ、その都度爆発的な力を出すのが特徴です。そのため、見た目上の筋肉が大きくなってもそれを爆発的にスピーディーに力を出せなければ意味がありません。また筋肉の持久力がついても、そもそも爆発的な力が出せなければパフォーマンスは低くなり、野球で必要な持久力は、その爆発的な力を長く出すのではなく何度も出せる事が求められます。このような特徴を踏まえて野球部でメディシンボールの指導を行う必要があります。
メディシンボールを利用した
野球選手がやっておきたい
筋トレ3選
メディシンボールの特徴を理解した上で、次に実際に野球選手にとって有効的な筋トレの種目を3選お伝えします。
野球指導者が知るべき
メディシンボールを利用したトレーニング
①ロシアンツイスト
目的
体幹の強化。野球に必要な捻る力の強化。
方法
- メディシンボールを胸の前で抱え、体育座りから上体を少し倒す。
- 膝同士はつけておき、足を浮かせる。
- 大きく、速く身体を捻る。
ここに注意
・捻るための腹筋と内ももがプレー中同時に使われることが多いため、膝が離れないようにする。
・腕だけで捻らないようにする。
野球指導者が知るべき
メディシンボールを利用したトレーニング
②真下投げ スプリットスタンス
目的
爆発的な力の向上。下半身の使い方の取得。
方法
- 足を前後に開いて後ろ足のかかとは上げておき、メディシンボールを頭の上でもつ。
- 前側の股関節を曲げて上体を倒す時にメディシンボールを真下に強く叩きつける。
- 2の際にかかとを後ろに引くように行う。
ここに注意
・背中を丸めて投げに行かない。
・上半身と下半身がバラバラにならずタイミング良く投げる。
野球指導者が知るべき
メディシンボールを使用したトレーニング
③ラテラルキャッチ&スロー スプリットスタンス
目的
爆発的な力の向上。下半身・体幹・上半身の連動性を高める。
方法
- 足を前後に開き横からペアにメディシンボールを投げてもらう。
- 股関節で受け止めながらボールをキャッチする。
- 下半身から動かしボールを強く投げてペアに返す。
ここに注意
・ペアがいない場合はボールを当ててもいい壁に向かって投げる。
・ペアは身体の少し奥に投げるように行う。
・下半身・体幹・上半身がバラバラにならずタイミング良く取る・投げる。
・手だけで投げないようにする。
メディシンボールの選択について
最後に
ここまでメディシンボールの特徴とその特徴を生かした野球選手がやっておきたい筋トレ3選お伝えしてきました。筋トレのアイテムはあれば便利ですが、使い方を知らなければ意味がありません。アイテムの特徴と野球選手に必要な筋トレを理解し、有効的にアイテムを活用していきましょう。このほかにメディシンボールを使ったトレーニングはたくさんあります。もっと詳しく知りたい方は公式ラインよりお問い合わせください。野球指導者の皆さんがより選手のためになるようなトレーニングをお伝えしていきます。