練習前に必ず行われるウォーミングアップ。野球指導者(保護者)のあなたもウォーミングアップが重要だと聞いた事があるのではないでしょうか。
ではなぜウォーミングアップが重要なのかをご存知でしょうか?その重要さを知らずに身体を温めるだけのウォーミングアップを選手に伝えていませんか?今回は『ウォーミングアップの重要性』についてお伝えしていきます。
ウォーミングアップの目的
ウォーミングアップの目的は大きく分けると、
- 『パフォーマンスアップ』
- 『怪我の予防』
この2つです。
簡単に言うと、「野球の競技力を上げる」 「怪我をしない」ためにウォーミングアップを行います。
ウォーミングアップで得られる身体の反応
ウォーミングアップで得られる身体の反応としては大きく分けると以下の3つになります。
- スムーズな筋力発揮
- 関節可動域の向上
- エネルギー効率の向上
1.スムーズな筋力発揮
動きはじめの時に身体はガチガチに固まっています。皆さんも最初のストレッチなどで身体が硬く、徐々にほぐれていった経験などあるのではないでしょうか?ウォーミングアップで筋肉の温度が上がる事により筋肉の粘性(ガチガチになっている状態)が低下して、スムーズな筋力発揮が可能になります。
2.関節可動域の向上
ウォーミングアップで筋肉内の温度が上がる事により筋肉の粘り気が減り、筋肉の緊張が低下する事で、関節をより大きく動かせるようになります。十分に筋温を上げてからストレッチなどを行うことで高い効果を得られます。
3.エネルギー効率の向上
ウォーミングアップを行うことで、酸素を効率よく身体に取り込むことができ、筋肉が効率よく働き、神経系の機能が上がります。これらによりエネルギーを効率よく使えるようになります。
ウォーミングアップ流れ
ウォーミングアップは大きく3段階に分かれています。
- ジョグ
- モビリティ/スタビリティエクササイズ
- ダッシュ/アジリティ/ムーブメントトレーニング
ジョグ
ジョグでしっかりと体温(筋温)をしっかり温めていきます。少し汗ばむぐらいまで走ることが目安です。冬などの寒い時期はしっかりと身体を温めないと肉離れなどを起こしてしまうリスクが高まるのでしっかりと行いましょう。
モビリティ/スタビリティエクササイズ
関節の向上、スムーズな筋力発揮できるようにしていきます。動的なストレッチ・体幹トレーニングなどのエクササイズを実施して、身体には動いて欲しい部分(足首、股関節、胸まわり、etc)を動かし、安定して欲しい部分(膝、腰、肘、etc)はしっかりと固めていきます。
ダッシュ/アジリティ/ムーブメントトレーニング
スムーズな筋力発揮や動作スキルの向上のためにダッシュやラダーなどを実施します。実際の野球で使う動作に近づいていけていくので、ジャンプ・方向転換など様々な動きを組み合わせます。
・ウォーミングアップの目的
・ウォーミングアップの効果
簡単なウォーミングアップの流れ
についてお伝えしてきました。
自分でもメニューを考えてみたいと思うのですがうねコーチ!おすすめのメニューなど教えていただけないでしょうか?!
ウォーミングアップを正しく理解した上で行うことで、野球の競技力や怪我の予防に大きな影響を与えます。野球指導者(保護者)のあなたが正しく理解し、選手が怪我なくより高いパフォーマンスを発揮できるように指導して下さい。