野球専門トレーナーが教える!指導者が知るべきウォーミングアップの重要性

うねコーチ!うちの野球部の選手たちがウォーミングアップを真剣に取り組んでくれなくて困ってます。。。
顧問さん
ストレングスコーチ 畝本京典
選手たちがきちんとウォーミングアップをしてくれるようになるには"なぜウォーミングアップが大切なのか!?”その理由を理解してもらう必要があります。野球においてかなり重要なことですが、顧問さんは選手にウォーミングアップの大切さを伝えられていますか??
そう言われてみると、どうしてウォーミングアップが大切かなんて考えたことありませんでした・・・ウォーミングアップメニューも前の顧問が使用していたものをそのまま使用しています汗
顧問さん
ストレングスコーチ 畝本京典
それでは顧問さんのように野球自体に詳しくないような方にでもわかるように野球指導者が知るべきウォーミングアップの重要性についてお話ししていきますね!

練習前に必ず行われるウォーミングアップ。野球指導者(保護者)のあなたもウォーミングアップが重要だと聞いた事があるのではないでしょうか。

ではなぜウォーミングアップが重要なのかをご存知でしょうか?その重要さを知らずに身体を温めるだけのウォーミングアップを選手に伝えていませんか?今回は『ウォーミングアップの重要性』についてお伝えしていきます。

ウォーミングアップの目的

ウォーミングアップの目的は大きく分けると、

  • 『パフォーマンスアップ』
  • 『怪我の予防』

この2つです。

簡単に言うと、「野球の競技力を上げる」  「怪我をしない」ためにウォーミングアップを行います。

なるほど!でも怪我の予防の部分はよくわかるのですが、ウォーミングアップをするだけで競技力は上がるんですか?
顧問さん
ストレングスコーチ 畝本京典
1回のウォーミングアップで劇的に競技力が向上するかと言われればそうではありません。あくまでの日々の練習の積み重ねです。ウォーミングアップは実力を最大限に発揮するための準備ですから常日頃から100%の実力で練習できている人と60%の実力でしか練習ができていない人ではのちに大きな差が生まれます。野球の練習や試合で100%の力を発揮するためにウォーミングアップは欠かせないのです。
日々の積み重ね・・・!まさにそうですね。では実際にウォーミングアップを行うと身体にはどんな変化が起こるのでしょうか?
顧問さん
ストレングスコーチ 畝本京典
良い着眼点ですね。選手たちもウォーミングアップをして身体に何が起こっているのか理解してもらうことは大切です。今からそれについて説明していきます。

 

ウォーミングアップで得られる身体の反応

ウォーミングアップで得られる身体の反応としては大きく分けると以下の3つになります。

  1. スムーズな筋力発揮
  2. 関節可動域の向上
  3. エネルギー効率の向上

 

1.スムーズな筋力発揮

動きはじめの時に身体はガチガチに固まっています。皆さんも最初のストレッチなどで身体が硬く、徐々にほぐれていった経験などあるのではないでしょうか?ウォーミングアップで筋肉の温度が上がる事により筋肉の粘性(ガチガチになっている状態)が低下して、スムーズな筋力発揮が可能になります。

 

2.関節可動域の向上

ウォーミングアップで筋肉内の温度が上がる事により筋肉の粘り気が減り、筋肉の緊張が低下する事で、関節をより大きく動かせるようになります。十分に筋温を上げてからストレッチなどを行うことで高い効果を得られます。

 

3.エネルギー効率の向上

ウォーミングアップを行うことで、酸素を効率よく身体に取り込むことができ、筋肉が効率よく働き、神経系の機能が上がります。これらによりエネルギーを効率よく使えるようになります。

ウォーミングアップは筋肉だけでなく、関節や神経などさまざまところに作用しているんですね!
顧問さん

ウォーミングアップ流れ

ウォーミングアップの目的やその効果は理解できました!選手に説明してみますね!
顧問さん
ストレングスコーチ 畝本京典
頑張ってください!あとウォーミングアップには先ほどお伝えした目的や効果を踏まえた具体的な流れがあるのですがその辺りはご存知ですか?
全くわからないです・・・!
顧問さん
ストレングスコーチ 畝本京典
それでは最後にウォーミングアップの流れについて説明しますね!

ウォーミングアップは大きく3段階に分かれています。

  1. ジョグ
  2. モビリティ/スタビリティエクササイズ
  3. ダッシュ/アジリティ/ムーブメントトレーニング

ジョグ

ジョグでしっかりと体温(筋温)をしっかり温めていきます。少し汗ばむぐらいまで走ることが目安です。冬などの寒い時期はしっかりと身体を温めないと肉離れなどを起こしてしまうリスクが高まるのでしっかりと行いましょう。

モビリティ/スタビリティエクササイズ

関節の向上、スムーズな筋力発揮できるようにしていきます。動的なストレッチ・体幹トレーニングなどのエクササイズを実施して、身体には動いて欲しい部分(足首、股関節、胸まわり、etc)を動かし、安定して欲しい部分(膝、腰、肘、etc)はしっかりと固めていきます。

ダッシュ/アジリティ/ムーブメントトレーニング

スムーズな筋力発揮や動作スキルの向上のためにダッシュやラダーなどを実施します。実際の野球で使う動作に近づいていけていくので、ジャンプ・方向転換など様々な動きを組み合わせます。

ストレングスコーチ 畝本京典
ここまで、

・ウォーミングアップの目的

・ウォーミングアップの効果

簡単なウォーミングアップの流れ

についてお伝えしてきました。

ありがとうございます!これで実際に選手たちにウォーミングアップの目的などを説明できそうです!!

自分でもメニューを考えてみたいと思うのですがうねコーチ!おすすめのメニューなど教えていただけないでしょうか?!

顧問さん
ストレングスコーチ 畝本京典
もちろんです。具体的なウォーミングアップメニューもお伝えします!がそれはまたの機会に(^^)
わかりました。今日はありがとうございました!
顧問さん

ウォーミングアップを正しく理解した上で行うことで、野球の競技力や怪我の予防に大きな影響を与えます。野球指導者(保護者)のあなたが正しく理解し、選手が怪我なくより高いパフォーマンスを発揮できるように指導して下さい。

  • この記事を書いた人

keisuke-unemoto

1995年生まれ 千葉県松戸市出身 了德寺大学 健康科学部 整復医療・トレーナー学科 卒業 ストレングス&コンディションニングコーチ 中学生の時に腰のケガをした経験から、「怪我で苦しむ選手ををなくしたい」と思い、トレーナーを目指して、了德寺大学に進学。大学1 年生の時からトレーナーとしてチームの指導し、今まで小・中・高・大学生、社会人、プロ野球選手と幅広い年代のアスリートを指導。 代表チームの帯同も経験。現在は、『野球選手の夢を育む』というビジョンのもと、「パフォーマンスアップ」と「ケガの予防」のために、効率よくカラダを動かすためのトレーニング・エクササイズの指導をしている。

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